第8章 新たな日々
そして、勝負に勝つと
「流石でございますな…やはり、氷空様の実力は天下一品…元フレア団幹部である私がかなわないのですから…さて、いきなりのご無礼をお許しください…私は主の命を受け、こちらに参った使いの者…我が主は仰いました…貴方の力を測れと…そして、十分な力あらば、自分の元へ連れてこいと…」
それじゃあ、その主って人に会いに行けばいいのねと考えていると
「おお!もうこんな時間!主は気が短いおかた!あまりお待たせしますと私…厳しい罰を受けてしまいます!さあ!氷空様!グランドホテルシュールリッシュのロイヤルスイートルームに急いで向かってくださいませ!!」
私はカルムに留守番を頼むと執事さんと一緒にホテルに向かった
ホテルの一室に入ると
「遅かったわね氷空…取引とはいえ、この私がわざわざ時間を割いているのに…!」
ツンギレ…じゃなくて、四天王のパキラが居た
急に勝負を仕掛けて来たのでポケモンバトルに勝つと
「よろしいでしょう…では、要件に移ります…まずは、エスプリと名乗るトレーナーの正体です…「彼女」はイクスパンションスーツという特殊なスーツを着込んだマチエールという少女…そして、イクスパンションスーツを開発したのはドクタークセロシキ」
やっぱりあの人が
「そう、貴方は知っているわね…彼がフレア団の科学者だと…さて、ここからが本題です…手段は問いません…貴方に…」
…ドクタークセロシキを処分してきていただきたいの…
「クセロシキを処分?どうして?」
私は今、どんな顔をしているんだろう?
多分真っ青なのかな?
いくら元敵だったとしても手段は問わない処分って
「理由は…強いて言うならフレア団のプライドを守る為‥貴方とは相容れなかったけれど、こちらにも正義はあったのよ…今更汚されたくないわ…それに、マチエールって少女がエスプリとして犯罪に手を染めるのは望まないはず…彼女を助けたいのならばクセロシキを止めるしかない」
彼らが居る所までは案内してくれるらしい
私が迷っていると
「今すぐフラダリカフェに来なさい‥死ぬかもしれないという覚悟と生きる為の準備をして…」
そう言うとパキラさんは先にカフェに行ってしまった
私は手短にカルムに連絡すると
早くマチエールを助けないとと思い
フラダリカフェに向かった