第3章 俺の気持ち

火神「…わっかんねぇっす」



日向「は！？」



伊月「日向！シーッ！」



火神「その…俺やっぱり人を好きになったことねぇから…好きとか、そういうのはちょっと…」



土田「そっか。そりゃそうだよなー」



ツッチー先輩はしばらく考え込んでいた
やっぱり経験豊富な人っていろいろ分かるんだな



土田「じゃあ質問を変えるよ。火神は彼女といて楽しい？」



火神「そりゃー楽しいっすよ！あいつ、可愛いし話し合うし…ずっと一緒にいても飽きねぇっす！」



日向「ほぉー…」



伊月「恋する男はかっこいいな」



火神「だからっ！ちげぇ！です！」



土田「最後の質問だよ。火神は彼女といてこう…胸がキュッと締まるというか…その、ドキドキしたりはしないかな？」



火神「ドキドキ…」



俺は１日の生活を振り返ってみた
…そういや最近、やたらと口に出している言葉がある



「お前…心臓に悪いぞ！」



そう言う時って
アンが笑った時、アンが怒った時
とにかくアンが可愛いことをした時に言っていた



そんな俺の言葉を聞いていたのはアンだけじゃないようだ



黒子「してますよ、毎日。桃倉さんに心臓に悪いこと、されてますもんね」



火神「くっ、黒子！」



黒子「僕が言うんだから間違いありません。火神くん…君は桃倉さんに完全に心を惹かれています」



日向「やっぱりか…さっさと認めろっつの」



小金井「ヒューヒュー！お熱いねぇーっ！」



火神「だーもうっ…」



何だかよく分からないが、顔がドッと熱くなった