第1章 遊郭　[宇髄　天元]

「主さんの、太い指の代わりにはなりんす…でも、わちきも我慢出来んす…」
ゆっくり宇髄の前に膝立ちになり宇髄の太腿に片手をつき、後ろに腰を突き出す。
はぁっと、艶のある吐息を吐いて、粘性の強い体液が溢れている性器に指を2本当てがう。
腰を少し突き出して自身の指を奥へと進める。
あぁっと、小さく唸ると、くちゅりと、下から卑猥な水音が鳴る。
くちゅ、くちゅっと、指を曲げて宇随に向けて音を鳴らす。

宇髄が雄芯を擦る様を見ながらそれをおかずに自身の膣の中を擦る。
あっ、ぁんっと指を動かす度に吐息を含んだ喘ぎ声を耳元で鳴くキイロイ。

「…主さんｯ…どうしんしょう…。わちき、主さんに触っておくんなんし…お願いｯ… キイロイの…ここ、切ないの…ｯ」
キイロイ自身、遊女を演じていたが、興奮する宇随を目の前に自身も興奮しており、演じるのを忘れて宇随に求めた。

「は…よくいう」
乾いた笑いをすると、キイロイの指が入っている所に一緒に指を入れて割り込ませる。
んんっと、のけぞり、急に圧迫感が強くなる膣に苦しさを感じるが、その分満足感と快感がキイロイを襲う。
くちゅくちゅと、優しく膣の中を掻き回すだけで、内腿が軽く痙攣をしてキイロイの腹に力が入る。
腰が立たないキイロイに対して膣に入れて居る腕をぐっと引き上げ腰を立たせる。
ひんっと、引き上げられた瞬間に首をのけぞらし、簪が落ち、髪の毛がはらりと乱れる。
汗ばんだ肌にくっつき、白いキイロイの肌を際立たせる。
首に腕を回す様に指示を出し、しっかり捕まる様に促す。
膣への刺激はもちろん止めてはおらず、多少過呼吸になりながら宇髄を見つめる。


宇髄さんっと、目の前にいる宇随の名を呼んだかと思うと
キイロイは宇随に唇を寄せた。
ちゅ、ちゅうっと、角度を変えて宇随が口を開いた一瞬で自身の舌を滑り込ませる。
目の前に居たのに、触れて貰えなかったのが切なくて、といわんばかりに舌を吸い上げ、唾液を絡ませる。
飲みきれなかった互いの唾液が、ぽたりとキイロイの顎を通り宇髄の着物を汚す。

「んんっ、んぐｯ…！」
「イケ、キイロイ」

きゅっと締まりが強くなる膣の一点を責め続けて、宇髄は一度キイロイに絶頂を迎えさせた。
唇は離さないまま、ふー、ふーっと、鼻でゆっくり呼吸を整えた。