第3章 眼鏡にスーツ[煉獄杏寿郎]
はぁ、はぁっと、肩で息をする。
スン、スンと同時に聴こえてくるすすり声。軽く気をやったのだろう。
煉獄は甘やかしてやりたくなる気持ちをぐっと堪えた。
「ほら、まだ辞めないぞ」
と、スカートをめくって叩かれていた桃尻を晒す。
「…っ!よもや…」
その桃尻には黒地に赤色の薔薇の刺繍が入ったレースのTバックを履いていた。
下着をなぞる様に煉獄は指を這わす。
指が下着をなぞる度にびくっと身体を震わせるトリ。
「…煉獄先生、喜んでくれるかなって…思って…」
「…馬鹿者が」
あんっ!っと、今度は素肌に直接掌を打ち付ける。
じぃんっと、響く煉獄の掌の衝撃を噛みしめながら、身体で、受け止めるトリ。
感覚というものは不思議なもので、叩いた後の皮膚はとても敏感になる。
赤くなった皮膚を優しくなぞるだけでもトリはとてつもない快感だった。
「叩かれてイクのか?はしたないな、トリは」
叩かれて、責められ続けたトリは、その煉獄の言葉にも身体を痙攣させた。
脚をベッドに乗せられて膝を立たさせられる。
肩をついて、桃尻を突き上げている様な姿勢だ。
逃げようとするが、パンっと叩かれてそれを煉獄によって快感に変えられてしまう。
くんっと、煉獄はトリの桃尻の割れた部分の匂いを嗅ぐ。
やだ、先生、やだっ、辞めてッと、恥ずかしくてそんな事しないでっと叫ぶトリの言動は煉獄には逆効果で。
こういう服装で先生と呼び呼ばれる事で不純行為をしていると背徳感に襲われていた。
また、それが更に互いの欲求を高めた。
するっと、細い布を横にずらすと、トリの菊蕾と、テラテラと下着と糸を引く性器が見えた。
「こんなに濡らして…。お仕置きにならんだろう」
トリが恥ずかしがる事をしてやろうな?と、煉獄が上唇を舌舐めずりしたかと思うと、性器にキスをした。
煉獄の吐息が掛かり、生暖かい唇が性器に当たる感覚しかわからなかったが、舐められているというトリにとって羞恥の行為を煉獄がしているという事に気がつく。
やめてぇっと、力なく言うが強い快感によって、声も出ない。
粘性の高い透明な体液によって潤っているそこに舌を伸ばしたり、女芯を舌で弄んだり、トリの反応を楽しむかの様に責め立てる。