第1章 背伸び [煉獄杏寿郎]
くちゅりと煉獄の雄芯がトリの性器に当てがわれる。
くんっと煉獄が腰を沈めれば、トリの膣を押し広げて進んでいく。
予想以上の圧迫感に、息を吸うのを忘れてしまう。
(くっ、締まる…)
苦しそうな表情をするのは煉獄もトリも一緒で。
トリは煉獄の頬に手を伸ばす。
すりっと、眉間の皺を親指で擦り、眉尻を下げて
「んん…嬉しい…やっと、杏寿郎さん、と…」
と、つぅっと涙を流すトリ。
煉獄はふっと優しく微笑み、トリの瞼にキスをして動くぞ、とトリに囁き、ゆっくり腰を動かす。
「あっ…ぁんっ…んんっ…」
ゆっくりと腰を動かす煉獄に合わせて、トリが甘い吐息を漏らす。
子宮孔を叩く様に、腰をぐっと押し付けると、それ、駄目っと、トリが煉獄を制す。
「駄目なら、どうしたら良い?」
と、トリに聞く煉獄。
答えを言う前にトリは自身の腰を動かす。
はっと、笑い「どこでそんな事覚えたんだ?」と、トリの鼻を摘む。
すんすんと鼻をすすりながら、煉獄の首に両腕を回し
「杏、じゅろ、さん…もっと、動いてぇ…奥まで突いて… トリをぐちゃぐちゃにして…っ」
ぶちっと、煉獄の理性が切れた。
「優しくは、もう出来ないぞ」
「優しく、しなくて良いッ…一緒に気持ち、よく、なりた、あぁっ!」
トリが言い終わる前に煉獄は腰を再び打ち付け始めた。
更にトリはぎゅうっと煉獄を抱きしめて、煉獄もそれに答えるかのように身体を寄せてトリを感じる。
お互いの名前を呼び合い、近くに居ることを確認しながら。
事後。
ふぅーーー。
と、浴槽の中、煉獄の間に入る様にトリが収まる。
「身体、大丈夫か?」
と、眉尻が下がって先程の勢いが無い煉獄を見てくすくす笑う。
「大丈夫ですよ」と、ふふっと笑って煉獄に唇を寄せる。
そう言えばと、
「あの下着、本当に似合っていたな。俺は好きだ。」
「煉獄さんの、タイプの事なら宇随先生から調査済みですもん!」
にかーっと、笑うトリに対して
煉獄はぴきっと額に青筋を立てる。まずいと思ってももう遅くて。
「ほぅ、あいつの入れ知恵か。」
俺の好みは俺が教えてやる!と、言って身体に教え込まれたトリであった。