第5章 御都合ライアー!【トレイ】
肩で息をするヒカルの下でトレイが顔を上げた。
舌と指で解された秘処は自分でもわかるくらいに濡れていて、今ならきっと太くて硬い男根を迎えられるだろう。
「ヒカル……。」
上体を起こしたトレイの眉が切なげに寄り、眼鏡を外して真っ白なシャツを脱ぎ去る。
文化部のくせに、運動部並みに引き締まった胸板が迫ってきた。
碧眼を見つめ、熱に浮かされた状態であったヒカルは秘裂に屹立を押し当てられて正気に戻る。
「あ……、電気、電気を消して。」
危うく同じ過ちを犯すところだった。
今さら明かりを気にするなんて不審に思われるだろうかと警戒したけれど、トレイは特に気にした様子もなく、照明に向けて軽く片手を振った。
部屋の明かりがふっと落ちる。
ブロットが溜まってしまうが、彼らはマジカルペンがなくても魔法が使えるのだ。
このくらいの魔法ならブロットによる悪影響は平気かな?と心配したのは、ほんの数秒。
細腰を抱えたトレイの下肢がぐっと沈み、蜜口を押し広げる痛みがヒカルを襲う。
「う…ぁ……!」
ヒカルは咄嗟に己の手の甲を噛んだ。
十分に潤い解されたとはいえ、隘路を突き進む痛みはヒカルを苦しめる。
「く……、キツ……。」
狭い蜜道に苦しめられているのはトレイも同じで、白い奥歯をぎりりと噛みしめている。
もっとも、トレイを襲う苦しみの種類はヒカルと違って痛みではないけれど。
「あ、はぁ……、情けないな、くそ……ッ」
男性ならではの苦しみに歪むトレイの表情は、普段の穏やかな彼からは想像もできないくらいに色っぽい。
額に汗を浮かべながら吐精感を堪えるトレイを見つめながら、ヒカルはヒカルで痛みを逃すべく息を吐いた。
散々濡らされたおかげか、丸みを帯びた切っ先さえ入ってしまえば、痛みはそれほど強くない。
トレイの腰はじりじりと押し進み、やがて肌と肌がぴったりと重なる合う。
「あ……ッ」
根元まで屹立を受け入れ、ヒカルは処女を手離した。