• テキストサイズ

Change the world【ツイステ】

第4章 片恋コンサルテーション!【アズール】




モストロ・ラウンジのVIPルームは、本来顧客と契約を交わす場所。

そんな厳かで静粛なる部屋で、恋人になったばかりの男女が淫らに交わう。

床に転がりながら秘部同士を打ちつけて、息を乱し、嬌声を上げながら貪り合う。

「ん、はぁ……ッ、アズール……、あ、あ……ッ」

「もっと、呼んでください……。僕を……ッ」

ぬちゃり、と卑猥な音を立てて腰を押し回されたら、それまで当たらなかった場所が擦れて新たな快感を生む。

快楽を得るたびにぎゅうぎゅうと蜜壺を締めて、中にいる雄から子種を奪おうと企んだ。
ヒカルの企みは功を奏し、切ない吐息を漏らしたアズールが唸る。

「ん、はぁ……、そんなに締めないで。まだ僕は……、続けていたいんです。」

吐精感を散らそうと突きを浅くしながら快楽をコントロールしようとするアズールを恨めしく思い、背に回した腕に力を込めて、自らストロークを深くした。

「う……ッ、な、なにをするんですか……! あなたって人は、本当に予測がつかない行動をしますね!」

「だって、恋しいの……。」

もっと奥に、身体の中心にアズールの痕跡を残したくて仕方がない。
穏やかな行為じゃ満足できそうになくて、腰を揺らしながら自ら快楽を追い求める。

「でも、まだ、僕は……。」

「また、すればいい、のに。」

息を乱しながら至極当然なことを言ったら、アズールの瞳が驚きに見開いた。

「次が、あるんですか?」

なにを驚いているのだろう。
恋人同士なら、互いが互いを求めるのなら、必ず次はやってくるのに。

「避けたりしませんか? 僕から、離れていったりしませんか?」

アズールの心には、小さな傷がある。
ヒカルが避けて逃げたせいで残った、小さな傷。

どんなに変わろうとも性根は臆病でネガティブなアズールを可愛く思うのは、どうかヒカルだけでありますように。

「しないよ。アズールくんが、好きだから。」

ヒカルの前では気弱な彼に、自信がつく言葉を贈ろう。


「アズールくんを、愛してる。」


二つの世界を生きてなお、一番好きだと断言できるくらいに。



/ 426ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp