第4章 片恋コンサルテーション!【アズール】
乱れるヒカルの姿は酷いもので、溢れる嬌声も部屋の外へ漏れ出ているだろう。
普段なら恥ずべきことも、今のヒカルには気に留める術がなく、ただただアズールの愛撫に乱れた。
何度も何度も数えきれないほど絶頂し、アズールの指はおろか、頬や顎まで汚した。
充血して膨らんだ花芽を吸われ、指先で震える蜜壁を擦られると堪らない快楽が押し寄せてきて、また絶頂した。
「んぁ……ッ、あぁ、あー……!」
時間の感覚など、とうになくなってしまい、一晩中責め続けられているような錯覚を抱く。
いくら弾けても楽にならない身体は、舌や指では物足りず、もっと熱くて大きなアズール自身を欲していた。
「あぁ、こんなに感じて……可愛い……。」
媚薬の存在などすっかり忘れたアズールは、ヒカルの媚態に夢中。
もっと喘がせようと、乱れさせようと、躍起になって舌を蠢かせる。
「ひぅ……、ふぁ……、も、やぁ…ん……ッ」
どんなに達しても終わらない責め苦に、とうとうヒカルは泣き出した。
瞳から数粒の涙を零したら、焦ったアズールが秘処から口を離して飛んできた。
「ヒカルさん!? どうしたんです? 僕がなにか、気に障ることでも!?」
本心なのか、それとも意地悪なのか。
もし本心だとしたらとんでもない馬鹿だし、意地悪だとしたらとんでもない鬼畜。
どちらに転んでも性格に難ありな彼は、ヒカルの恋人。
恋焦がれていた、ヒカルの恋人。
「欲しい……。」
「え?」
「アズールくんが、欲しいの……!」
欲望に満ちた目で見つめ、熱のこもった声で囁けば、途端にアズールのボルテージが上がる。
不意を突かれたような顔をして、眉間に皺を寄せながら呻く。
「あなたは……、どうしてそう……ッ」
アズールがヒカルを狂わせたように、ヒカルもアズールを狂わせたい。
そう思って指先で耳裏を擽ったら、アズールが乱暴な手つきでボウタイを解いた。