第9章 ●ここまでの粗筋と、キャラまとめ●
●2章
ローズは9歳になっており。彼女は両親の愛情を受け、天真爛漫に育っていた。
過去にマレウスから贈られたガーゴイルが安置された地下室が、彼女のお気に入りの場所となっていた。その日も、それを楽しそうに眺めている。
そんな中、オクタヴィネル国から 許嫁であるフィリップが彼女の元を訪ねてくる。彼は、従者を2人連れていた。
フロイドと、ジェイドの2人である。
国王と話をするジェイドを置いて、ローズとフィリップとフロイドの3人はかくれんぼをして遊ぶ事に。
フロイドは、執拗にローズにちょっかいをかける。異様に距離を詰めたり。彼女の心を不安にするような 意味深な言葉を言ってみたり。
どうやらフロイドは、ローズの事を 楽しいおもちゃ。として見ているようだった。
そんな中 ローズはフィリップから、とんでもない事を打ち明けられる。
フロイド、ジェイド。そしてアズールと言う男が、オクタヴィネル国を乗っ取り、更にディアソムニア国までもを手に入れようと暗躍しているというのだ。
フィリップが心配する事態が現実となるかの如く、自分が知らないところでディアソムニアとオクタヴィネルは、同盟を結ぶ事となる。
アズールは狡猾に事を進め、オクタヴィネルの国王を巧みに操っていた。
全てが上手くいっているかに見えるアズールにも、避けたい未来があった。それは、ローズとフィリップの結婚である。
フィリップは、アズールの企みに気付いている。そんな彼がディアソムニア国の姫と結婚して友好関係を築けば、自分の計画に支障が出る事は明らか。
フィリップかローズ、どちらかを消す必要がある。とアズールは考えていた。そしてリスクが少ない後者を始末したいという考えに至る。
さらにディアソムニア国には、マレウスという目の上のたんこぶが存在している。
考えに考え抜いたアズールに、妙案が浮かんだ。それは…
ディアソムニア王族と、マレウスに潰し合ってもらうというものだった。