第9章 ●ここまでの粗筋と、キャラまとめ●
●3章
フィリップの話を、重く受け止めたローズ。1人考えを巡らす彼女だったが。ついにアズールがディアソムニア国王に直接の接触を図る。
そんな中、フロイドはローズのお気に入りのガーゴイルに目を付ける。これが彼女の宝物だと確認を取ったフロイドは、ニヤリと口角を歪めるのだった。
そして以前と同様、彼女に詰め寄り追い詰める。そういう行為を楽しんでいる様子なのは相変わらずだった。
彼等が帰った後、ディアソムニア城では緊急で会議が開かれていた。
アズールが、マレウスはローズの命を狙っていると 嘘の情報を国王に与えたのだ。あわよくば、彼等が潰し合ってくれる事を願って…。
しかしそう事は上手く運ばなかった。国王はそれだけの情報ではマレウスの城を攻めはしない。そう会議で結論を出した。
その翌日の夜、突如としてディアソムニア城は何者かの襲撃を受ける。奇襲を仕掛けるのは、マレウス達が好む黒の装いを模したアズール達。
その格好をした彼等を目撃した城の人達は、見事に騙される。マレウス達が奇襲を仕掛けて来たと勘違いをしてしまったのだ。
まさに、アズールの筋書き通りだった。王族に、マレウスを憎ませる事に成功したのである。
やがて、地下室へ避難したローズの前に フロイドが現れる。
兵士達の健闘も虚しく、バタバタと倒されていく。ついに彼の毒牙がローズに届きそうになる。しかしフロイドは彼女には触れる事なく。彼女の宝物であるガーゴイルを破壊するのだった。
それをきっかけに、城での異変を察知したマレウスとリリア。
ローズの身に危険が及んでいるかもしれないと、居ても立っても居られずに自分の城を飛び出した。