第27章 あれから月日は経ち
「事件がエスカレートするにつれ、それが果たして君を守る最善の方法なのかという意見も次第に多く持ちあがり…先程…棗君の保持していた君のアリス石の存在…それらの事があり…」
「君にある一つの決断をしてもらおうと…来た…」
「志貴さん…?」
「久しぶりだね…蜜柑…まずは君にすべてを話して今後の選択を委ねてから渡すはずだった例の君のアリス石の欠片を…どこぞの大きな子供がスタンドプレーで先に君の体内に戻してしまった様だが…まさかそれがきっかけで…記憶を取り戻すなんて…嬉しい誤算だよ…」
「志貴さん…」
志貴さんは少し蜜柑から離れる…
「私が今日此処まで足を運んだのは…ある方のお供と護衛の為、学園の守りは姫様にお任せして…今日は君の叔父上が…唯一の血縁者として、直接君の大事な育ての親にご挨拶とお礼を…そして、今後…君が出す決断について…それが、いかなる答えであっても…理解と協力を得るために…話し合いの席に着かれている…」
「蜜柑ちゃん…はいこれ…」
二つのモンスターボールを渡した…
ピカチュウとバオップが走ってくる…
「それと…蛍ちゃん…」
蛍ちゃんが歩いてくる…
「蜜柑…」
「蛍…」