第23章 プラズマ団と英雄伝説
「では、話そう…キミが持っているのはライトストーンだな?」
ユキは頷いた…
「ライトストーンから目覚めるだろうレシラム…すでに目覚めたゼクロムは…元々1匹のポケモンだった…」
「…」
確か、英雄伝説にも書いてあった気がする…
「…その1匹のドラゴンポケモンは双子の英雄と共に新しい国を作り…人とポケモン、幸せな日々を過ごしていたんだ!」
「だが、ある日の事…双子の英雄は真実を求める兄と理想を求める弟に別れ…どちらが正しいか決めるべく、争いを始めた…双子と共に歩んできた1匹のドラゴンは、その体を二つに分かちそれぞれの味方をした…」
「真実を求め…新たな善の世界に…導く白きドラゴン…その名も、レシラム…そしてもう一匹‥理想を求め…新たなる希望の世界に…導く黒きドラゴン…その名も、ゼクロム…」
「二匹は元々同一の存在故、争いは激しくなるばかり…どちらが勝つとも言えず…只々疲れ果てていった…双子の英雄もこの争いはどちらかだけが正しいのではない…そう言って争いを治めた…」
「なのになのに、英雄の息子たちがまた争いをはじめちゃって…レシラムとゼクロムは炎と稲妻でイッシュを一瞬で滅ぼし…姿を消しちゃったって…」
「そうなんだ…」
「だけどね、人がポケモンとの付き合い方を間違えなければ…世界を滅ぼしたりしないよ…だって、レシラムもゼクロムも…皆の為に頑張って新しい国を作ったんだもん!」
「そうよね…力の使い方を間違えなければ…」
「…私達が知っている事は以上だ…残念ながら、伝説のドラゴンポケモンを目覚めさせる方法は分からぬ…」
「そうですか…ありがとうございます!!」
「すまないな…他の地方のチャンピオンにまで力を借りる事になるとは…」
「大丈夫です…これも、仕事ですから…それに私もプラズマ団の事は許せません…」
そう言うと、アリス制御用のシュシュを外してポケットに入れた…
「これからどうするのだ…?」
「とりあえず…ポケモンリーグに向かいます…」
生徒手帳に挟んであるトレーナーカードを見せる…
「必ず…プラズマ団の野望を阻止します…」
そう言うとユキとシルバーはテレポートのアリスでポケモンリーグに向かった