第22章 アリス学園の過去と初校長
氷が少し砕けた頃…
のばらの声が響いた…
「ペルソナを助けて!!」
その言葉に危力系の人達は風紀隊に攻撃を始めた…
ユキとシルバーも攻撃をしようとしたら…ルイさんが制止した…
「2人は…貴方の友達を助けに行って…」
「でも…のばらちゃんも私の友達よ!!」
「のばらの願いでもあるのよ…」
ユキはハッとしてのばらの方を見る…
のばらは頷くと…
「2人は蜜柑ちゃんを助けてあげて!!」
「でも…」
「…分かった、行こうユキ」
「うん…またね!!のばらちゃん!!」
ユキは手を振ってテレポートした…
…
…
…
高等部に着くと…五島代表が居た…
「ユキ総代表…無事だったんですね…」
近づいてくる…
「五島代表…何の用ですか?」
シルバーとユキは後ろに下がる…
「鍵は何処ですか?」
「私が持っていますが…何か?」
「いえ…少しの間鍵を…」
「2人とも伏せろ!!」
ユキとシルバーが伏せると…水鉄砲が五島代表に命中した…
「今だ…!!二人ともこっちへ!!」
2人は殿と翼の方に走って行った…
「大丈夫か?」
「うん…ありがとう」
「皆高等部に向かっている…急ぐんだ!!」
ユキはテレポートで穴に向かった…
…
…
穴の近くに着地すると…遠くの方で蜜柑が走っていた…
「蜜柑ちゃん!!」
蜜柑を呼びながら走る…
ユキはもっと早くと…念じると…
いつの間にか蜜柑の目の前に立っていた…
僅かに時計のような音がした気がする…
(あれ…?)
「(人1)ちゃん…」
「はい…鍵…これがあれば…柚香さんと外に出られるよ…」
「ありがとう…」
柚香さんが走ってきてお礼を言った後、蜜柑と一緒に走って行く…
扉の前で…翼先輩が蜜柑を止めた…
「翼先輩…?」
次の瞬間…爆発が起こった…
「柚香さん!!」
柚香さんは、鳴海先生を庇って倒れていた…
出血も酷い…
ユキは周りを見渡すとユカとハルカがいる事に気が付いた…
「!!治癒のアリスを!!」
「ええ…」
治癒のアリスを始める…
棗が蜜柑に治癒のアリス石を渡して石を入れている…
急にハルカがアリスの使用をやめる…
柚香さんが息を引き取ったようだ…
蜜柑のすすり泣く声が聞こえる…
ユキは自分の無力さを呪った…