第22章 アリス学園の過去と初校長

～?～
「氷空…」
「はい…お母さん…」
「氷空…あの二人の未来は大丈夫よ…代償が違うものにかわっている…」
「えっ?」
…
…
…
～時空間～
「…いや、違うな…」
「…!!」
「力を使ってから随分と経っている…もしかすると…ユキ…アリスを使ってみろ!!」
ユキは頷き蜜柑達から少し離れアリスを使った…
…
…
…
テレポートと氷…そして一応魔法と異空間を試してみたがどれも成功した…
そして…
「…あれ?浮遊のアリスだけ使えない…」
「やはりな…」
「記憶は…あっ!!」
ユキは結界のアリス石が入ったお守りを出した…
「それは…」
「シルバーとお揃いで買ったものだよ…ね?シルバー…」
「…あっ」
シルバーは何かに気が付いた
「シルバー…お前…」
冷の後ろから黒いオーラが…
「?…どうしたの?」
「…なんでもない…そのお守りのおかげで代償が軽くなったんだな…」
「…じぁあ…」
「…大丈夫だ記憶は無くさなくて済む…」
冷はそれを言うと蜜柑達の様子をみに行ってしまった…
…
…
「よかった～」
「…」
「シルバー?」
シルバーはユキに抱き着いた…
「ちょ!!…シルバーっ」
「…何でだ…何でそんな大事な事黙っていたんだ」
「…」
「最近…お前が俺の目の前から居なくなる夢をみる…そんなの絶対に嫌だ…」
「シルバー…」
「…お願いだ…俺の前から居なくならないで…くれっ…」
「…うん…分かった…」
…俺はなんて弱いんだろう…
…前世でも現世でも…
…今までだって…何かと(人1)に守られてきた…
…強くなりたい…
…ユキを全力で守れる存在になりたい…
…誰よりも強くなりたいっ!!…
…誰よりもっ!!…
…
…
…
暫くしてユキとシルバーは蜜柑たちの所に戻って行った…