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運命を超えて

第22章 アリス学園の過去と初校長


~高等部校長室~
「…みなさんお世話になりました…」
「お疲れ様!!」
「3人目もアリスか…」
「じゃあ…俺の生徒になるのか~楽しみだな…」
「…元の世界に戻るのだからアリスが覚醒しても暫くは入学させないだろう…アホ行平…」
「氷雪も付き添いで行くんだったな…」
「はい…その前に鈴子を実家に送った後気になる予言があったので出産日前日まで出かけようと思っています…」
「それは…」
「この間…占いのアリスをコピーして占ったら…3人目の子の将来が全く見えないんです…この子のアリスも…」
「只疲れているだけじゃ…」
「…いえ…冷の友達も今年出産予定なんですけれど…その2人の将来は見えてるんです…何故か見た事の無い世界が私の子とサカキ君の彼女の出産予定の子の2人だけ見えるんです…その世界に書かれていた名前は…ゴウォマカだけ…」
「…だから俺は、もう卒業できるだけの単位や星階級を貰っているし…高等部教員に採用されているから…ゴウォマカに行ってみようと思っている…あと、他の世界も…」
「…冷…気を付けてね…」
「鈴子先輩の話だと危険な所らしいからな…」
「分かってるって!!じゃあな!!」
冷と鈴子さんは元の世界…ポケモンの世界に戻った…


冷と鈴子さんを見送った後…ゆっきーと柚香さんは花姫殿の地下室を歩いていた…
「…レイ」
「先生…」
レイと呼ばれたペルソナに似ている少年は嬉しそうな顔をした…
「…いきなりここへ連れて来て悪かったな…柚香…お前に紹介したかったんだ…この子を…彼の名前は芹生レイだ…」
…これが後のペルソナとの出会いだった…


「…皆が噂するような化け物なんかじゃない…あの子は生まれた時から強すぎるアリスとそれによるあの容貌のせいで親に捨てられて学園にやって来た…学園の人間も強すぎるレイのアリスを持て余してここに閉じ込めたままで…彼はここ以外の景色をまだ知らないんだ…レイ(零)という名前も俺が付けた…もっともっといろんな景色がこの世にはあるんだって事…たくさん教えてやりたい…この先も…この世に生まれて来て良かった…と心から感じる瞬間にめぐり会って欲しい…」
「…きっとめぐり会えるよ!!私が…自分のアリスを好きになれたように…」
「…そうだな」
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