第22章 アリス学園の過去と初校長
神野先生と柚香さんとゆっきー…そして鈴子さんと一緒に居た冷は高校長室に来た…
「行平高校長…2人を連れてきました…」
「一兄…」
「先程のお前たちの騒動の件は聞いた…その事について…」
高校長は言いかけると電気を消した…
心なしかドカッボキッドンが多かった気がする…
電気が着いた…
(ひいいいいいっ!!)
ゆっきーが大怪我して立っていた…
「…今更何を言ってもやってしまった事は仕方がない…」
「ご…ごめんなさい一兄…でも、俺後悔してないから…理屈で止められる程度の思いならこんな事はしない…柚香にも後悔はさせたくない…春海先生も氷雪もそうだろう?」
鈴子さんと冷は頷いた…
「…五十嵐が…随分君を心配していた…言葉に出さないが…春海先生も…君が一人で思いつめて何かをしようとしている…と…君を助けてやってほしい…と…話してほしい…初等部校長の下に残ろうとした君の考えを…」
「……初等部校長のそばに居る事で機会を計ろうと思っていました…私のアリスであの方のアリスを無にする為に…初等部校長のアリスを聞かされた時にそう決心しました…」
「お前…そんな事一人で考えて…もし実行したとしてお前…自分がその後どうなるのか分かって…」
「泉水」
高校長の制止も効かず…
「…大体お前の盗みのアリスを向こうが警戒してないわけ…「それでも!!」」
「それでも…私はもう自分やみんなの様なつらい思いをする生徒を出したくなかった…先生たちや馨先輩…鈴子先輩の様にゆく道は違っても自分にできるやり方で私も…みんなを守りたかった…色んな事があったけど…ここの子達はみんな…私にとって家族なの…守りたいの…学園を…みんなを…」
…それを聞いてゆっきーは柚香さんを抱きしめた…