第22章 アリス学園の過去と初校長
ユキとシルバーが戻ると…
蜜柑達は高等部卒業式を見ていた…
…
…
「柚香/ちゃん…」
「馨先輩…鈴子先輩…卒業おめでとうございます…」
「待ちに待った学園脱出の日…なんてね」
「私は初等部教師として残るけどね…(汗)」
大きくなったお腹をさすりながら鈴子さんは馨さんに目くばせした…
「…あんたが何かずっとかくしている事言いたくないならもうきかへんし」
「…」
「先輩…」
馨さんと鈴子さんはそれぞれのアリス石を出した…
「これ…受け取って…」
「私達はね…私達や貴方みたいな生徒を二度と出さない様にこれから馨ちゃんは外で…私は暫くの間学園内で…時が来たら外で戦いに行くつもり」
「先輩…」
「この先身の安全は保障されへん日々ってとこね…でも柚香…きっとまた逢いましょう…」
「5年後…貴方はこの正門を堂々とくぐり抜けて私達に逢いに来るって…そして私達は迎えるって…約束するわ…」
…
…
「はい!!約束します待っててください!!…きっと…」
…
…先輩方…卒業おめでとうございます…
…きっとまた逢えるその日まで…
…
…
~数年後4月~
柚香さんと冷と仁…そして炎夏は高等部生になった…
「先生…その子たちは?」
「ああ…いま俺が受け持っているクラスの奴らで…櫻野秀一と今井昴…特に珍しいアリスってわけじゃないんだけど…2人ともこの年で力は相当でな…早速目を付けられてるよ…仲悪くてなーこいつら…」
「行平先生…大変そうですね♪」
鈴子さんはお腹をさすりながら冷と一緒に来た…
「先輩…と冷(おまけ…)…」
「おまけとはなんだよ!!!」
「別に…」
柚香さんはそういうと喧嘩している二人をを見た…
「柚香先輩?」
「…させないよ…先生や先輩方だけでなく私もこの子達を…守るから…」
…
…過去の道…
…これからは守っていく…それが私の…未来への道…
…そう思えば何も怖くない…
…皆が笑っていてくれるから…
…それが暗闇の中の光になるから…
…
…
「助かったよ…お前と春海先生と櫻野のアリスのおかげで雨から避難出来た…」
「まあ、あの後先輩が倒れちゃったけどね…お腹の子…大丈夫かな…」
「ハハ…大丈夫だろう…冷も付いてるし…あっこの後中等部に用があってさ…アリスお願いできるか?」
「うん…」
柚香さんがテレポートをしようとすると…ゆっきーが急に柚香さんを抱きしめた…