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運命を超えて

第22章 アリス学園の過去と初校長


「彼のアリスは「結界」の他にどのアリスとも相性が良いっていうまだ人にはそれ程知られていない体質の持ち主…その彼があんたのアリスに興味を示したって言ったら?」



~時空間~
「蜜柑ちゃん…あの人…」
「うん…見た事がある…「Z」侵入の時一緒に居た…アリス石と相性が良いって…」
「「特殊体質」って言って良いレベルの相性の良さなんだろうな…」
「翼先輩…」


「俺も今…のだっちのアリス石を体内に入れてるから分かるけど…どんなにその石と相性良くたって他人のアリスを無理やり体に入れるんだ…リスクが無いといったら嘘になる…ユキ達もそうだろう?」
「…うんそうだね~蜜柑…覚えてる?前に事故で私達はアリス石を入れて貰った日…私は力がすぅっと入ってきて少し違和感があった…でも志貴さんは何度も色んなアリスを使ってたよね…柚香さんと志岐さんが一緒に居ればどんなアリスより最強だね…」
「うっうん…」


「野田先生…俺ひとつ気になる事が…この志貴って人…花姫殿に堂々と出入りして…しかも「結界」のアリスって…この人中等部校長と何か関係が?」
「殿内君のお察しの通り志貴君…彼は中等部校長の血縁の方です…古い古い…氷雪家と並ぶ高貴な家柄の方らしく…中等部校長はああ見えて私達が思うよりずっとお年を召されてて…志貴君は姫様の後長くあいてその家からやっと出た姫様に次ぐ強い結界の持ち主だと聞いています…今のユキさんやシルバー君の様にその優秀さと期待から生徒会長を務められ…内々に中等部校長の後継者として周囲にも認められていました…その様な人ですから姫様も周囲も例外的に彼を大事にされていて…ある意味高等部校長の様に幼いころから籠の中の鳥状態で生きてきた彼は柚香さんとの出会いで何かが変わったんだと思います。」
「…(長い…ってか氷雪家って何代続いてんの…?)」
「…野田先生は彼の友人だったんですか?」
「…」
冷とのだっちが顔を見合わせた…
「えっ違うの?」
「実は…私はあまり喋った事が無いのですが…友人としてお力になれてたのだったら幸いです…」
「そういえば…柚香と志貴先輩との間に婚約の話があったっけ…」
「えっ!?」
「…確かそれは柚香さんの頑なな固辞で話は流れたんですけれどね…その事が後に柚香さんの人生に大きく影響するとは…」
「…」
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