• テキストサイズ

運命を超えて

第22章 アリス学園の過去と初校長


「…だが、二人の強さや厳しさの裏にある優しさに随分励まされたって言ってたっけ…」
「…事件後…柚香さんが外へ逃げて身重の体で誰に頼る事も二人は手を差し伸べ打ちひしがれた彼女を助け影ながらずっと支え続けたのもお二人でした…」
…のだっちの一言で冷以外の全員困惑した…
「棗君…ゴールド君…クリスさん…そしてユキさん…貴方方のお母さんはそんな風に愛されてみんなを愛して…素敵な方でした…僕を始めみんなが貴方方のお母さんが大好きでしたよ…」
「棗…あんたのお母さんって…今…」
…棗の親父と母さんは学園の体制を批判する活動をしてそのいざこざの中で事故で…
「馨さんのアリスが何であるか棗君…君は聞いていらっしゃいますか?」
「…「記憶操作」のアリス」
「ええ…ひとえに記憶操作と言っても彼女の場合触れる事でありとあらゆる情報を読み取り探る事が出来たとても優秀なアリスの使い手でした…そのアリスを生かして彼女は行平校長のもと学園の裏について探るべく在学中は隠密に動き卒業後はジャーナリストとして独自の活動を…」
「ユキのお母さんは?何のアリスだったん?」
「コピーと浮遊と幻覚のアリスだ…」
「コピーって何?」
「他人のアリスをコピーして自分が使える様にするアリスで1種類ずつしか使えない…一時期そのアリスを使って学園内から変えて行こうとした…」
「そうですね…今に続く学園に苦しめられてきた生徒たちの連鎖を断ち切りたいが為にあなた方のお母さんはその活動に身を賭してらしらした…でも、不思議ですねそんな方々の子供である貴方達がこの学園で出会って今ここに居る…」
「そうだな…この出会いに一体どんな意味があるのだろう…」





「姫様!!参りましたー」
馨さんが柚香さんを引っ張って花姫殿にやって来た…
姫様と生徒会長と鈴子さんが話している…
「あら…馨ちゃん…」
「鈴子…準備は?」
「バッチリよ♪いつでも実験大丈夫♪」
柚香さんは生徒会長をポカンと見つめている…
「知っとるみたいやな…一応紹介しとくけど彼は志貴雅近君…今日あんたをここに引っ張って来たのは彼にアリス石を入れる実験の為…」
柚香さんは困惑した顔で馨さんと鈴子さんを見ている…
「…何?…志貴くんと2人きりで実験がしたいの?」
「ちっちがっ…!!」
柚香さんは顔が真っ青になってしまった…
/ 348ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp