第22章 アリス学園の過去と初校長
~現在・アリス学園本部~
「…野田先生も行方知れずで情報が入ってこん…相当ヤバい事になっとんのとちゃうか?…殿やん…」
…あいつら…人に心配ばっかかけやがって…頼むから…
…頼むから無事でいてくれ…っ…
「こっちへこい…」
「…ん?あいつは…」
…茨木のばら…
「…逃亡に手を貸した生徒はほぼ捕まって処分待ち…」
たしか…速水が言ってたな…
「…バカな娘だ…かばいだてしても仕方のない奴らの為に自らの身を危うくして…」
「まぁ、しでかした罪の重さはこの先光差すことのない自分の未来で…十分思い知る事になるだろうよ…」
…しゃーねー助けるか…
殿はのばらの方に走り出した…
それと同時に殿の後ろから手がにゅっと出て来た…
「えっ…」
のばらは殿に気が付き腕につかまってそのまま謎の手に連れていかれた…
…
「よぉ!氷姫におっさん…大丈夫か?」
…翼っ!?…
…
…
「…!!」
「この気配は…」
「どーしたん?」
「…いえよく知った方の気配を感じたような気がして…」
のだっちと冷は気配のする方を向いた…