第22章 アリス学園の過去と初校長
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~高等部~
「一兄~!!今月の報告書「初等部校長観察日誌」…」
「ご苦労…」
「…にしても謎多すぎあの校長…こんだけ探り入れてもまだ年齢・アリスに至るまで不明だらけだし…一兄は何か知ってんの?あのおっさんの事…」
「…憶測の域でなら…」
「ちょー話せよー何も知らんで探るにも限界あるってマジで…」
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「………へ?何言ってんの一兄……そんなの…」
ゆっきーはあり得ないと言いたげな顔をしている…
「確かに…これは結論ではなくまだ調査中で憶測の段階だ…今日わざわざお前をここに呼んだのは引き合わせておきたい人物がいてな…2人とも高等部生で少々厄介だが…持ち前のアリスで事情通だ…五十嵐馨と春海鈴子…」
高校長が紹介するとそれぞれ棗とユキによく似た高等部生が出て来た…
「酷い紹介ね校長先生」
「そうですよ」
「始めましてお噂はかねがね行平先生…フフ…お近づきの挨拶がてらに私達から情報を二つ…」
「一つは初等部校長が最近密かに目をかけてる中等部生徒について…」
「もう一つは彼が最近手に入れた”お化け”の噂…」
「「どっちが興味あります?」」
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~?~
「…お願いです…私を…此処から出して下さい…校長先生…」
「何故?ここは君にとって一番安全なのに…外へ出れば皆が被害妄想を盾に好き放題君を攻撃する…」
「何で……」
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「君のアリスはまさに宝だ…宝はその価値を十分に理解している者のそばにあるのが一番だ…一生私のそばに…」