第22章 アリス学園の過去と初校長
「ユキ…野田先生の行動をよく見ておくんだぞ…」
「うん…」
蜜柑達と違ってユキは学園の過去を知るのと同時に時の鍵について学ぶことが目的だ…
「さて…とこの辺で良いかな…窓を作る間…決して手を離さないでくださいね…」
「窓?」
「はい…窓です…」
「ちっ力技…(汗)」
「掘ったー!?」
結構大きな窓が出来た…
覗いてみると今とあまり変わらないアリス学園が見えてきた…
「24年前か…」
「そうですね…どうやら過去を少しさかのぼりすぎたみたいですね…」
「という事は…あれが…」
「…多分柚香さんですね…丁度5歳位の…」
「えっ!!」
「盗みのアリスなのにか!!」
「珍しいアリスですよね…」
「そうですね…彼女の盗みのアリスが見つかるのはまだ先です」
「確か…その頃の彼女は親に給付金目当てで学園に引き渡された生徒ですよね…」
「そうですね…」
2人が会話していると…自身の様な揺れが起きた…
「なにこれ…」
ユキと冷と野田先生に異変が起きた…
ユキと冷は頭を…野田先生はアリス妨害ブレスを押さえつけていた…
「大丈夫か!?」
シルバーとゴールドがユキを支える…
「うっうん…」
「妨害波だな…」
「はい…また、少し過去にさかのぼってしまった様です(汗)」
蜜柑達初等部生は窓の外を見ている…
丁度安積柚香が学園に連れてこられた時のだろう…
ユキはまだ頭を押さえている…
「ユキ…大丈夫?」
「なにこれ…どんどん記憶が…!!」
「ユキ!!/ちゃん!!」
ユキはその場に倒れてしまった…
シルバーがユキを支えている…
「やはり…ユキは耐えられなかったか…」
「何が起きたの…?」
「ユキちゃんは大丈夫なんか!?」
皆は過去を覗くのを中断して集まってきた…
「ああ…しばらくすれば大丈夫だろう…(あの事も考えておかないと…)」
「良かった…/…。」
皆は安堵の声を出すと学園の過去を見ていた…
ユキに異変が起きている事も知らずに…