第20章 体育祭騒動
「…氷雪総代表以外今回怪我人は出ませんでしたが…このような事故は前代未聞です…」
「件の念力の生徒と被害者の生徒…そしてこの競技の紅組責任者は?」
冷は起きないユキを医療ベットに寝かせると言った…
「…事故の事を思い出せないんです…いきなり念力が効かなくなって…」
念力の顔が真っ青になる…
「じゃあ、落下が止まったのは氷雪総代表の力で君自身の力は?」
「必死に…使っていたと思います…でも、総代表が助けてくれなければ確実に佐倉さんは落ちてました…」
念力はユキの方をみる…
「…おかしな話ですね…彼は優秀な念力者で今までこんな力のムラは一度も…」
「今さっきのテストでもアリスを使えてたし…」
「悪戯をする子でもないし…」
先生方は悩んでいた…
すると…
「ユキ!!」
ユキが起きたようだ…
さっき力を使いすぎたせいかベットから起き上がれない…
「蜜柑ちゃんは!?」
「蜜柑なら無事だ…おーい!ユキが起きたぞ!!」
「ユキちゃん助けてくれてありがとな…」
周りにいた人たちから無茶するなと言われた…
ユキは受け流す…
「無事で良かった…はいこれ…」
ユキはポケットからアリス石を出した…
「これって…」
「私のアリス石…いざという時に使って…」
「ありがとう…」
…
…
暫くして…
「被害者の生徒とその生徒を助けた反動で倒れた生徒は此処ですか?」
ペルソナがやって来た…
周りがざわつく…
「…その被害者生徒は無効化のアリスだとか…私はその娘の評判を何度か耳にした事がありますが…あまり芳しい物では…案外この事故…その娘が自分の無効化で引き起こしたという可能性は?」
「…」
「…危力系の責任者として今回の事件を引き起こした生徒の処分と当座の身柄引き受けを命じられ…ここに出勤しました…問題の生徒は…この娘ですか?」
ペルソナはそういうと仮面を外した…
蜜柑は反抗する…
「…助けた生徒は…もう体育祭の競技には参加出来ないようですね…優秀なのに…それも、想定内なんでしょう?」
「ちょ「ちょっと待ってください!!」」