第19章 シッポウシティと追いかけっこ
ユキはシルバーから逃走中…急いで博物館のある広場に向かっていた…
「(確かこの辺にポケモンジムがあったはず…って!!)ドカッ…きゃっ!!」
広場で人と思い切りぶつかってしまった…
「大丈夫かい!…おや君は…ユキ」
「あっ…久しぶり…電波少年…N…」
ユキはこの間トウヤが付けたあだ名を言ってみた(笑)
「その…呼び方はやめてくれないかな…?」
「…じゃあ、不思議少年N…それともオタマロもどきとかが良い?」
大爆笑しながら話している…
「ボクは……誰にも見えないものが見たいんだ…ポケモン達の理想やトレーナーという在り方の真実…」
「見えないものって…(理想と真実って…)そして…話し逸らしてるし…」
…ふとイッシュ地方の伝説を思い出していた…
理想の勇者と真実の勇者のお話である…
「…そして…ポケモンと空想と現実が完璧となった未来…君も見たいだろう?」
「…よく聞こえなかったけど…私は別に見たくもないわ…それに、完璧完璧ってそんなのみんなそれぞれ尺度が違うんだからあるわけないじゃない…」
ユキは反論する…
「…ふうん…期待外れだな…それよりもボクとボクのトモダチで未来を見る事が出来るか…君で確かめさせてもらうよ…」
Nは急にマメパトを繰り出してきた…
「メロエッタ!!ゴー!!」
Nはメロエッタを所持しているユキに驚愕している…
「…驚いているようね…メロエッタ!!輪唱!!」
マメパトが戦闘不能になるとNは悲しそうな顔をしていた…
続いてオタマロを出したがメロエッタの念力でまた倒されてしまった…
ポケモンバトルが嫌いなのかな…と(人1)は考えていた…
Nはドッコラーを繰り出した…
いつの間にかギャラリーが増えている…
シルバーが遠くの方で見ている…
「N…貴方って…ポケモンバトルって楽しくないとか考えてる?」
「…!!」