第16章 イッシュ旅行
「3人とも…どうかなさったのですか?」
「顔色が悪いよ」
「お前ら…クリスの料理食べたことあるだろう…」
「あっ…」
「…クリス先輩だけじゃない…ユキの料理も…」
「そんなこと言ったらユカとハルカも…」
「あの2人の料理はまともだろ…」
「…いや、あいつらは同じアリス学園の生徒だ…しかもレベルの高い…」
「どういうことだよ…」
「腹くくるっきゃない…」
「食べないといけないのか‥」
「誰か…あの4人に料理の基礎を教えてきて…」
「うーん…今日は大丈夫じゃないかな…」
「えっ?」
「母さんも料理するんだから大丈夫のはずです…」
「ユキが学園に戻ってセントラルタウンに向かわなければな…」
「それはどういう…」
「まさか…」
「バレンタインデーだ…」
「…?それって…」
「明日だ…チョコに薬を盛る無礼講イベント…」
「それは…危険ですね…」
「それを防ぐ手立てはないのかい?」
「防ぐ事は出来ないな…」
「効果は食べないと分からないし…」
「じゃあさ…ゴールド先輩がユキの偵察してきてくださいよ…」
「ヒビキ!!頭いいな~お前は~」
「それなら少なくともどんな効果のチョコや料理を作るのか分かりますね…」
「…じゃあ偵察してくっか…」
ゴールドは学園に戻った…