第16章 イッシュ旅行
~未来~
「…あら、お帰り♪氷空…」
「ただいま…お母さん…お父さんは?」
「トキワシティジムで挑戦者と戦っているわよ…」
「そっか…お母さん…」
「何?」
「私…」
「…過去に行っているのは知ってるわ…ほら、これ見て…」
「私が…あげた石…って事は…」
「そう♪未来は変わりつつあるわ…さあ、学校の時間よ…アリス学園で学んできなさい…」
「うん♪行ってきます!!」
「鳴海先生達によろしくね~!」
氷空にお母さんって呼ばれる女性はそう言って窓の外を見た…
「過去の私と氷空…か…二人の為にも…こんな未来にはしてはいけない…」
そこには決意を固めた女性が立っていた…
…
…
…
…
…
…
…
…
~現在~
「みんな!起きなさい!!!」
早朝からクリスはみんなを起こして回った…
「お姉ちゃん…こんな朝早くからどうしたの?」
「全くだぜ…」
「ポッドはいつも起きるのが遅いのですから私は良いと思いますが…」
「どういう意味だよ…」
「まあまあ…」
「こんな朝早くからヒウンシティに行くの?」
「そうよ…途中まで早朝のバスで♪」
「ばっバス!?」
「どうしたの?」
「どうした?」
「あちゃー…」
「ユキってバスでの乗り物酔いが激しいんだ…」
「そうだったんだ…」
「大丈夫…酔い止めの薬持って行くから…」
「無理するなよ…」
「うん…大丈夫…」
…
…
…
…
…
…
…
…
…
そして…バスの中でずっとユキがシルバーの隣で顔が真っ青になっていたのは言うまでもない…