第29章 学生編・中秋のNG HalloweenLive
一同「HappyBirthday!!アイネ~!!!」
『…え?えっ!?えぇぇぇえ!?』
『ちょっと遅れたけどお誕生日おめでとう、藍音』
「どうせならライブで祝っちゃおうとか言うアイネ大好きアカネさんの提案だよ」
私の誕生日は数日前だったけど家族しか祝ってくれなくて忘れられてるんだとか…姫は勉強忙しいし忘れてるんだと思ってたのに…
『うわぁぁあんっ!アカネ愛してる!結婚して!』
一同「アカアイ最高~っ!!!」
「とまぁ時間が無いから後半…最後まで突っ走るよ」
「ヤンヘラ女には後でオレが顔面パイで祝ってやるよ」
『は!?』
「んじゃその様子を僕が撮影してホームページに様子の一部を載せようかな」
『やめ…!?』
※※※
一同「………」
最後の曲が終わって照明が落ちた瞬間にライブ配信の画面は"配信は終了しました"の文字が出る。
「NoGender…やっぱり格好良いっす…」
「やっぱり実際にライブを見てみたいかも…」
「藍音さんはお誕生日だったんですね」
「怖そうな人達ですし殺伐とした雰囲気が有りましたが意外と仲良しなんですね」
「好感持てちゃうわね…」
「いや~男をリスペクトしたくないけど朱音くんはリスペクトだよね~女性の喜ばせ方をよく理解してる」
各々の口から発せられる賞賛。どうして彼等はメジャーデビューしないんだろう。実力もあるし見掛けと違っていい人達の集まりだから一瞬でファンを集めて世界レベルのバンドになれるハズなのに。
兎も角。
「さぁ皆。休憩は終わりだよ。各自ハロウィンライブの準備に戻って」
そう言うと散り散りになろうとする皆に更に一言。
「ハロウィンライブの仮装、各々しっかりとイメージを固めて置くように」
一同「?」
「当日、腕のいいメイクさんを呼んである…そう、NoGenderのメイクを担当してるNoGenderのマネージャーさんだよ」
一同「!」
「彼女一人だけだしメイクが得意な人は協力してほしい。あそこまでスプラッタにしなくてもいいから準備が滞らない為にもイメージは固めておいてね」
→To Be Continued.