• テキストサイズ

【更新停止】Other Only 短編集

第7章 天喰くんのお部屋


〜1部屋目 髪を乾かす〜
リルルside





今日は、環先輩の家にお泊まりすることになった。

私も先輩も、お風呂を済ませたところで部屋に入ると先輩は、スマホをいじっていた。

髪がぺたってなってる先輩は初めてで思わず言ってしまった。



『…かっこいいっ///』

「…っ!?」



声が聞こえたみたいで、こっちを向く環先輩。



「リルル、今、なんて…?」

『え、あ、えっと…環先輩、環先輩!』



恥ずかしくて、話をそらそうと先輩の名前を2回呼んで、ぐぐいっと顔を近づける。



「二回言わなくても聞こえる、…それにか、顔近い…//」



なんとかごまかせたようで、困ったような顔をする環先輩。

カッコ良かったり、可愛かったり、ほんとずるい。



『髪、乾かしてみたいんですけど、ダメですか?』

「ダメじゃ、ないけど、俺のでいいのか? 」

『環先輩のがいいんですっ!』

「わ、わかった…」



そう言うと環先輩はくるっと後ろを向いてくれる。



『じゃあ、乾かしますね!』

「…………」



乾かしてる間ずっと、静かな先輩。

あっという間に終わったけど微動だにしない。



『…環先輩?』

「……リルルにしてもらうなんて幸せだなと思って」

『そんな大袈裟ですよっ』

「…俺もリルルの髪を乾かしてもいいだろうか?」

1部屋目 髪を乾かす END
/ 84ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp