第4章 轟くんの屋根裏
焦凍様のお父様がいろいろ手はずを整えてくださって晴れて婚姻することになったけど、高校卒業までは、学業優先。
焦凍様もヒーローになるため日々奮闘していた。
それからの焦凍様はまるで人格が変わったように、私にぴったりといるようになった。
あの頃みたいにずっと一緒にいれるようになって幸せだった。
そして、高校卒業した当日。
焦凍様に呼ばれてお部屋に招かれる。
既に布団が敷かれていて、とうとうそういうことするのかと思うと緊張で口から心臓が飛び出しそうだった。
「…触れていいか?」
『…っ///』
「お前のここに…」
そう言うと私の唇を指で軽く触れる。
『…えっ、と…その///』
「まだ信じてもらえないかも、しれないが、俺はお前が好きだ…」
『…焦凍さ、まっ…///』
私は、嬉しくて涙が止まらなかった。
『…私も、好きです…ずっと好きでー、んっ///』
その瞬間、私は焦凍様に口付けされていた。
ちゅっと音を出して離れると、一気に顔が熱くなる。
『…は、恥ずかしいですっ///』
「…もう一回…」
『…ま、待ってくだー、ふっん///』
有無を言わさずまた口付けされてしまった。
今度は焦凍様の舌が私の口内に入ってくる。
『…ん、ふっ、ぁっ///』
いつの間にか両手も握られていて身動き出来ない。
息が続かなくて、体をよじったら、やっと離してくれた。
「…どうかしたか?」
『…はぁ、はぁっ、どうか、したじゃないですっ///』
息を整えながら訴える私だけど、意味がわからないようで、頭に?を浮かべている焦凍様。
『…はぁ、く、苦しいのでほどほどにしてください///』
「…そうか、悪い…」
ふと、なんでも見透かすような目で見つめられて、顔を赤くするしかない私。
焦凍様はゆっくり顔を近づけてきて、また私の唇へ重ねた。