第11章 最後の虚言
『校内恋愛もいいかも~♡』
なんて、すでに期待に胸を躍らせて
和也に今夜LINEでアドバイスしてもらおうと
考えている智だった。
ーーつい昨日の事のように脳裏に浮かぶ
あの日の出逢い『一夜の事情』……
すべては夢か幻かと思った…。
でもその数日後の、赴任先……
五十嵐学園の3年の教室で運命の再会
あの驚き……
嬉しさと罪悪感との闘いの日々……
そして…………
それがいつの間にか恋になった。
ここで生まれた恋が大きく育ち
いつしか恋が愛に変わっていった……
瞳を閉じていても
翔を感じていられるから……
だから、もう迷うことはない
やっと巡り着いたんだ…。
これからは、
永遠に二人の未来を描き続けようーー。
ーーーおわりーーー