第11章 最後の虚言
その刺激が腹部から下半身へと伝わり
埋め込まれた翔のモノをギュウっと締め上げる
「いやぁ……、も…あっ…も…もう……
変に……なっちゃうよ~ーーー…」
嗚咽に泣きながら、智は許しを請う。
だけど、当然のこと翔は智を
もっと乱れさせたいと願っているのだから
やめるはずがない。
歯に引っかかってしまうほどツンと
立ち上がったソレを舌先で転がしながら
吸いまくると、
腕の中で智の躰がビクビクと痙攣する。
痺れるような快感が、
智の心を奪い我を忘れさせ、
さらなる高処を目指していくのを感じながら、
翔はさらに締めつけを強くする秘孔を
激しく攻め立てる。
「もう……、とまらないよーー……!!」
翔も、そこはまだ若い男だから……
愛する者のこんなにも悩ましい姿を前にして
走り出してしまった欲望を止められるはずも
ない。
そんなことができるくらいなら……
恋なんかじゃない。
「キツかったら、俺にしがみついて……!!
背中に爪を立てたっていいから……!!!」
だから、お願い続けさせてくれ……
まだ、青臭さが残る18歳の若い身体が
叫んでいる。
智は答える代わりに、
汗を撒き散らす逞しい背中に
思いっきり爪を立てると、
荒い息に乱れた翔の唇に自ら寄せる。
どちらからともなく舌を絡ませ
大胆にお互いの蜜を味わう。
どこもかしこも一つになって
お互いの想いのすべてをわけ合うために……。
「智…いい?
あなたは一生俺のモノだからねーー!!!」
口づけの間から告げられる所有の言葉に
智はうっとりと酔いしれていく。