第6章 白銀の堕罪 【明智光秀】R18
____その晩
光秀さんの御殿を訪れた私は、光秀さん自らの出迎えを受け、部屋へと案内された。
(今日は女中さんたちいないのかな?)
「今宵、女中には暇を出した」
また考えを読まれたようだった。
部屋に案内され、光秀さんは後ろ手に障子を締める。
すっきりと片付いた部屋は、光秀さんの性格をよく表していた。
すると突然、肩を押され壁に押しやられる。
「み、光秀さん??」
驚いた私を壁に押し付け、全てを奪うような口づけが始まった…
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座卓の上に寝かされた私の着物と襦袢ははだけ、体中をまさぐる光秀さんがのしかかる。
首から鎖骨、さらに下へと移動して這う舌は、まるで花の街道を作るように赤く痕跡を残していた。
「いっ、嫌っっ…」
「いや? 嫌、じゃないだろう。
答えに向き合うと言ったのはお前だ。
俺の本心を受け取れ。」
光秀さんの表情には激しい渇望が見えた。
いつも何を考えているのか分からない光秀さんが、これまでに欲情を剥き出しにしている。
その濁りのない感情の流出に、私の中にとめどない熱が沸き起こっていた。
しっとりと濡れた舌が、胸の先端をとらえる。
容赦なく攻めてくるその舌先に、体は震え、奥にさらなる熱を持つ。
「性格だけでなく体もバカ正直なようだな」
気が付けば、光秀さんの指が私の熱の中心に向かっていた。
狂おしいほど欲情された切れ長の目が、私が見られたくない恥ずかしい部分に向かう。
座卓の上に寝かされ、膝を折り『M字』のようにすっかり足を開かされてしまったわたしのそこは…
畳に膝をついて座る光秀さんの瞳に全てを映してしまっていた。