第39章 千歳の誓約 後編 【織田信長】R18
天主の褥に莉乃をゆっくりと下ろす。
穏やかに寝息をたてるその無防備な姿に、信長は妙な昂ぶりを感じていた。
いつも、恥ずかしいからと明かりを落とし、暗闇の中でするのを求める莉乃。
天主に差し込む月明かりに照らされ莉乃の輪郭が浮かび上がり、それはそれで己の欲をかきたてるものであったが、信長は煌々とした明かりの下で白い肌が色づいていく様を、そして蜜を垂らす部分までもよく見てみたいと思っていた。
信長 「莉乃、起きろ。」
信長は低いがよく通る声で愛しい女の名を呼ぶ。
信長 「起きて、俺を愉しませろ」
「ん・・・」
若干身じろぎしたものの、目覚める様子はない。
信長 「起きぬか。この俺を放って一人で寝込むとは、貴様、良い度胸だ。
何をされても文句は言えぬぞ」
信長は、いつもしているように莉乃着物の帯を解き取り、更に襦袢も緩める。
はだけた着物から現れた裸体をしげしげと眺めた。
信長 「良い躰だ。やはり貴様は明かりの下が映える」
横たわる莉乃にゆっくりと覆い被さると、信長はこれまたいつもと同じように口付けをした。
いつもと違うのは、相手から口づけが返ってこないこと。
そのさみしさを埋めるかのように、耳を食み、首筋に舌を添わせ、鎖骨に吸い跡をつける。
大きな手のひらを莉乃の白い肢体に這わせ始めた。
乳房の丸みを揉みしだき、先端の尖りをつまむ。
そこはまるで熟れた小さな果実のようだった。
誘われるままに吸い付き、熱くぬめった舌で包み込む。
いつもならば身悶え、甘い声が漏れ出るこの行為も、今は「んん・・・」という一声のみ。
信長の形の良い唇が弧を描くと、そこからは楽しそうな台詞が発せられた。
信長 「まだ起きぬか。
飲み過ぎの貴様には罰を与えんとな」