第36章 純白の羨望 【伊達政宗】R18
激しく突き動かす腰に合わせ、それを受け取る女の身体も同じように激しく揺れる。
上下に揺れるたわわな乳房に、女の上で一心不乱に腰をふる男の汗が垂れていた。
「だめぇーっ、んぁん、そこはだめだってばぁっ!!」
「何がだめななんだ、こうされるの好きなくせに。
ほら、もっとしてやるよ!乱れろっ」
男は、女がだめだと言うその場所に更に腰を沈め、最奥をぐりぐりと押しつける。
女は悲鳴とも似つかない甲高い声を上げ、男が吸い付くその首ごと引き寄せた。
「今日っ、いつもっ、よりっ、激しっっ!!」
「あ?いつもと、変わんない、だろっ」
腰が肌に当たる乾いた音が部屋に響いている。
その音はだんだんと間隔が狭まり、女のあえぐ声と結合部分からする卑猥な音と混じり、交わりがより濃厚になったのを表していた。
「あっ、あぁっ!!すごいっっ、もうイっちゃうっ」
「あぁ、好きなだけいけ、莉乃!」
「・・・・・・莉乃??」
女の発した声と同時に、ピタリと止まるその腰つき。
それまで雄々しく硬く突いていたそれは、女の中で急激に萎えていく。
自ら引いた訳でもない塊は、ずるりと女から抜けた。
直前まで男女が交わっていたとは思えないほど、急に冷め切っていく室内。
「わりぃ・・・」
そう言って申し訳なさそうに、そしてそれ以外にも何か思い悩むような顔をして、男は覆い被さっていた女から離れた。
莉乃と呼ばれたその女は、ため息をつき・・・
褥のそばに脱ぎ捨てられていた襦袢を手に取る。
情事が始まった時に乱暴にはぎとられた襦袢。
あの時の情熱に満ちた空気が嘘のようだった。
「政宗・・・
あんた東西きってのモテ男だから、他に女がいないなんて思わないさ。
でもねぇ、褥(しとね)で他の女の名前を呼ぶのは御法度じゃないかい?」
「ほんとに・・・・・・わるい」