第32章 情愛の行方【イケ戦5周年記念】明智光秀編
光秀 「戯れだ。」
秀吉 「!!!!」
信長 「落ち着け、猿。貴様は遊び心が足りん。
光秀、それ相応の覚悟はあるんだろうな。」
光秀 「はい。」
信長 「なら良し。 莉乃、やっとか。」
信長様の言葉に、さらに頬をそめる莉乃。
やはり、周りはずっと前から気付いていたと言うことか。
勿体ないことをしてしまったが、これからは毎日・・・
いじめて、甘やかして、ぐずぐずに溶かしてやる。
俺の生涯をかけて。
光秀 「莉乃、長らく気がつかなくて悪かったな。
これからは毎日いじめてやるから覚悟しておけ」
莉乃の唇にさっと重ね合わせた。
「み、光秀さん!!」
皆の前で口づけしたことへの抗議の声が上がる。
光秀 「いじめてやると言ったばかりだぞ。」
「光秀ってこういう奴だったか?」という政宗と「知りませんよ」という家康の声。
「だーかーらー!!光秀!!」という秀吉の怒りと、それを「まぁまぁ」となだめる三成の声。
ふん、と笑う信長様の声を聞きながら・・・
俺は少し先の、隣に立つ莉乃の白無垢姿を思い浮かべていた。
「愛している」
今夜告げる予定の、言葉を準備しながら。
__情愛の行方 明智光秀編 完__