第30章 御伽の国の姫~別館~【豊臣秀吉】R18
「そんなに褒めて、何か欲しいものでもあるのか?
んー、櫛か?それとも簪(かんざし)か??」
ふざけて笑う秀吉さんに、
「あるよ。・・・秀吉さんがもっと欲しい」
おねだりした。
「ったくお前は・・・
どこまで俺を夢中にさせりゃ気が済むんだ」
ため息をつきながら困ったような目をするも、ちゃんと・・・
欲しいものをくれたのは、そのすぐ直後の事。
優しく、情熱的な目で見つめられる。
つい今しがた達したとは思えない激しさで抱かれ、
何度も愛してると伝え合った先にあったのは・・・
「莉乃、俺と・・・」
満ち足りた時間と、永遠を約束するその言葉だった。
「また即答か!?お前はほんっとに・・・
愛してる。」
私も、愛してるよ。
だから答えに迷う必要も、躊躇することもないの。
だって、あなたは運命の人だから。
500年の時を超えて王子様に出会った姫は、たくさんの愛に包まれて末永く・・・幸せに暮らしました。
めでたし、めでたし。
御伽の国の姫 豊臣秀吉 編 _完_