第30章 御伽の国の姫~別館~【豊臣秀吉】R18
おっと、莉乃のこの感じはまずい・・・
帯に手をかけ、着物を緩める。
手早く襦袢も脱がせ、身体から着てるものを剥がしてやらないと。
「やっ、待って・・・」
か細い声が抵抗するけれど、早く着物を剥がしてやるには理由があった。
「ひ、ひでよしさん、恥ずかしい・・・から・・・」
可愛すぎる一言を発して・・・
身体を見せないように襦袢をかき合わせようとする。
「莉乃、気持ちは分かるが、とにかく脱ごうな」
嫌がる莉乃から着物を剥がしたが・・・
「あ、遅かったか・・・」
すでに襦袢の尻のあたりには濡れた染みがつき始めていた。
「ちょっと、な、なにが?」
尻のあたりをまじまじと見る俺に不安な目を向けてくる。
莉乃は感じやすく濡れやすい体質故、着るものに染みる前に脱がせなければと思ったが・・・
少し遅かったようだ。
「ごめん、莉乃。
もっと早くに脱がせとけば良かった」
謝ってみるも、理由が分かった莉乃は顔を真っ赤にし
「そんなとこまで気を使わなくていいの!」
と恥ずかしそうに身体の前で手を交差させ、足をきゅっと閉じて身体を丸めている。
そんなかわいらしい姿をしても、隠されると見たくなるのが本能で・・・
「お前が縫った綺麗な着物を、その・・・
染みつけさせたくなかったんだ。
でも、気を使わなくていいって言うなら、そうする」
にこりとして、手の交差を溶いた。
そして足の間に割り込み、閉じなくさせる。
「見ないで・・・」
「いーや、全部見る」
莉乃を前にすると、子供のように欲に素直になってしまう。
信長様の右腕が・・・形無しだ。
「わ、私は秀吉さんみたいに、細くないから」
「は?」
「もっとスタイル良ければ、バーンって出せるけど・・・」
「す、すた? 何を言い出すんだ莉乃は?」
あぁ、そういうことか。
身体を隠す反応から、恥ずかしさの根底にあるのが『細くない』と思い込んでるということに気付いた。