第23章 平静と刺衝 【石田三成】R18
まだ明るい室内。
三成から繰り出される唇への攻撃に、莉乃は立っているのもままならなくなっていた。
『強い将ではない』と三成君は言うけれど…
私は既に、三成くんが私の弱いところばかりを攻める作戦に体のすみずみにまで熱が行き届き、燃え落ちてしまいそうになっていた。
「み、つなりくん、熱い…」
熱のこもった目で見ると、そこには同じく熱を宿した三成くんの視線が返ってくる。
三成 「私もです、莉乃様…」
私は三成くんの腰紐に手をかけ、着物を脱がす。
同じように、三成くんも帯に手をかけ…襦袢から外気が当たるも、ちっとも寒くない。
組み敷かれた私の体のあちこちに口付けを落としていく。
繊細なその舌の動きに、私の中も潤いを増していくのが自分で感じ取れるほどだった。
三成 「莉乃様… 触れてもいいですか?」
こんな時ですら礼儀正しい三成くんが愛おしい。
「私も、触っていいですか?」
同じように聞いてみる。
三成 「触れていただきたいのですが…
きっとまた、お恥ずかしいところを見せてしまうと思います…
ですから、私には触れずに…」
恥ずかしそうに言う三成のそこは腹につくほど立ち上がっておりきっとまた手が触れたら…
言う通りになるだろう。
だけれど、私はそれでいいと思っていた。
「三成くんには、欲を抑えるとか冷静になるとか…して欲しくない。薬とか、いらないよ。
いつもお仕事では冷静でいなきゃいけないけれど、私の前では…
私の前だけでも、感情も、体も、抑えないで欲しいの。」
どんな三成くんだって好き、それを立証して見せたかった。
三成 「あぁ、莉乃様……
このようなお言葉をいただき、私はどうやってそのお気持ちにお返ししていけば良いのでしょう…
愛しています、永遠に。」