第2章 真紅の彼方 ~後編~ 【織田信長】R18
「信長様の… もっと深いところも…… 知りたいです」
私はそれを言うのですら息も絶え絶えだったけれど、
あられもない私のむき出しの欲を感じ取ってくれたのか、中から指を引き抜いた。
私は震える手で、まだ腰にかかっていた信長様の腰帯を解く。
着物を脱ぎ捨て、私たちの間にはようやく隔てるものが一切無くなった。
私の足の間に体を割り込ませた信長様から、また口づけが降ってきた。
こめかみ、額、目尻・・・
ただ受け取るために、私は目を閉じた。
そして…信長様の熱が、ゆっくりと私を貫いていく。
指とは比べ物にならない熱量に思わず私の体がこわばると、信長様は進みを止める。
少しずつ蹂躙されていく中の締めつけに信長様は少し苦しそうで、それでも一気に突くことはしない。
私が整うのを待ちながらゆっくりと進んでくれた。
先ほど陥落したばかりの私の中は待ちわびたかのように・・・
信長様の熱を包み、快楽のうねりが再度現れていた。
時間をかけて最奥まで到達した信長様は、何かに耐えるように動かず、肩で息をしている。
そんな信長様が愛おしくて、信長様の頭をそっと引き寄せ、キスをした。
「貴様、煽りおって。」
最奥まで到達したが止まったままの熱が、さらなる熱波となって打ち寄せを開始した。
ゆっくりと寄せては返すその営みは、私を再び快楽の奥底へと叩き落とす。
お互いの指を絡め合い褥に縫い付けられる私の両手、
少しづつ速さを増し打ち付けられる腰。
十分に準備をされた私の体は、もう駆け抜けていくしかなかった。
「のっ、のぶ、な、が さまっっ…もうっ…もうっっ…」
涙目になり『落として欲しい』と言わんばかりに最後の攻めを乞うてしまう。
「そんな目をしおって…もう…容赦はせんぞ」
ただひたすらに熱を差し込んでくる信長様の強さは段々に増して行き、私はあっけなく二度目の陥落を許してしまった。
今までで一番仰け反り、反射的に思いきり絞り込んでしまう膣内。
「っくっっ」という苦しげな声がしたかと思うと、信長様がふるりと震え、出し入れされる速度が再びゆっくりとなる。
信長様も果てたのだ、と思った瞬間、私はそっと目を閉じた。