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【イケメン戦国】永遠の始まり~満ちて果てて~

第17章 傾国の紅粉 【明智光秀 編】 R18



(光秀Side)

__翌日  軍議の間にて

信長様がいらっしゃる前、他の武将達はすでに集まっていた。



・・・武将達の視線がやけに冷たい。


人からどう思われようと気にした事などなかったが、こうもあからさまに態度に出されると逆に笑ってしまう。


「俺の顔に何かついているのか?」


「いえ、別に。」


無表情に輪をかけた家康に睨まれる。
おぉ、怖や怖や。



「お前たち、一応は将なのだから・・・考えを顔に漏らすのは自制しろ」

言ってみるも



「光秀、お前『すっきりしました』って顔しやがって。
てめぇが一番自制しろってんだよ。」


政宗に一喝されてしまう。



「お前に酷いことされていないか、毎日莉乃に確認するからな。」


秀吉は相変わらず般若のようだ。



「昨晩は一睡もできませんでした・・・色々想像してしまって・・・」

そう言って三成は持っていた本であくびを隠す。



「三成お前さぁ・・・」

家康は目玉をぐるりと回して呆れ顔だ。




そこへ信長様が入室された。


「なんだ光秀、憑き物が落ちたような顔をして」

にやりとしている。・・・信長様にまでからかわれるとは。




そこからはつつがなく軍議が進められ、いつものように軍議が終わる頃、莉乃が茶を持って入ってきた。


今朝まで一緒にいたというのに、もうあの暖かさに触れたくなっている。




「お茶をお持ちしました」


「なんだ莉乃、普通に歩けているではないか。
光秀は大した事なかったか。

俺の所に来い、光秀より可愛がってやろう。」



顔を真っ赤にしている莉乃



「信長様もお人が悪い、莉乃はもう俺のものです。
手出し無用で願いますよ。お前達もだ」

そういって武将たちを見回す。


「莉乃、光秀が酷いことをしたら、いや、しなくても、だ。
いつでも、俺のところに戻ってきていいからな」


「秀吉・・・ そもそもお前の女じゃないだろう」




今日も安土は平和だった。

そしてやっと、俺の元にも平穏で幸せな日がやってきた。
莉乃のおかげで、差し込む陽でさえいつもより明るく見える。


さて、今夜はどういじめてやろうか。
啼かしてやろう、俺の愛する莉乃・・・




光秀編 完_
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