第3章 え…審神者とか聞いてないんだけど…
どこからか子鳥のさえずりが聞こえ、藁のいい匂いがする。
澪『ん〜…はっ!? 学校! ここどこ!?』
ばっと飛び起きた澪は辺りを見回した。
一面に広がっているのは見慣れたフローリングの家具が白で統一された部屋ではなく、純和風!といったような畳の部屋だった。
澪『え…昨日バーに行ってそれから…』
記憶をたどってみるがバーを出た記憶さえ曖昧だった。
澪『久々やらかしたぁ…でもここどこだろう…』
考えても分からないと思いながらも二日酔いの身体を起こし、家の中を探索しようと元気よく襖を開けたら人とぶつかった。
澪『いった〜〜〜〜い 何!?誰!?』
黒「自分からぶつかりに来とってそれはないやろ…」
目線をあげるとやれやれといった感じの黒と目が合った。
澪『あっ!黒じゃん!ここどこなの!?まさか私を誘拐したの!?』
黒「誘拐って…まあそう見えるか…」
澪『そうにしか見えないでしょ!?ちゃんと説明して!』
黒「あぁ、そうやな。あんた昨日説明する前に寝落ちしとったもんな笑笑」
そういうと黒はなぜここに来たのかを説明した。
澪『つまり、私は霊力が強くて質もいいから審神者になれと…』
黒「簡単に言うとそーゆーこっちゃな」
澪『え、私の意見とかそーゆーのは…』
黒「関係ないな。ただでさえ今は人手不足なんや。拒否権とかない。」
澪『え、でも家族とか学校とか…』
黒「家族の意見も通らんし学校は退学届け提出済みや。堪忍して大人しく審神者になるしか今のあんたには選択肢がない。」
澪『そんな勝手に…』
黒「そなこと言ったって、政府からとなれば家族も学校も頷いたで?」
澪『そんな薄情な…』
澪が項垂れていると黒が真剣な眼差しで話し出した。
黒「あんたは俺らにとって稀有な存在や。あんたの力が俺らには必要なんや。頼む力を貸してくれ。」
澪『選択肢がないのにあたかもあるように言わないでよ…審神者になるしか今の私には生きる道ないじゃん…』
黒「承諾してくれてよかったわ〜!あ、ここがお前らの本丸な!初期刀のこととか色々説明はあるけどとりあえず遅めの朝食にするか!」
そう言って黒は台所に向かった。