第12章 酒の効用
朱里の手が俺の着物の帯にかかり、躊躇いなくシュッと解かれる。
俺を上から見下ろすその顔は、いつもの愛らしく可愛いものではなく、口元に不敵な笑みを浮かべた最高に淫らなものだった。
「ん、のぶながさまの、もうこんなにおっきい……」
朱里が物欲しそうに僅かに口を開いた恍惚の表情で見る先には、既に腹に付きそうなほどに反り返った己自身。
初めて見る淫らな朱里の姿に興奮し、はち切れんばかりに昂っている。
キュッと握られ、軽く上下に擦られる。
「ん、もうこんなに硬くしてぇ、お仕置きですよぅ」
(くっ、酒のせいとはいえ……なんと淫らな)
(今宵は朱里の好きなようにさせるつもりであったが……このままでは俺がもたんな……)
朱里のあまりの乱れように、既に己自身は痛いぐらいギンギンに勃ち上がっており、先からは物欲しげにトロトロと汁を零している。
「はぁん、美味しそうなお汁が零れちゃうぅ」
小さな口が躊躇いなくパクッと己自身に喰らいつく。
ジュボッという音とともに先を吸い上げられ、舌が亀頭に絡み付く。
舌全体で亀頭を押し潰すように舐め、首の部分を舌先で円を描くように刺激されると腰が砕けるような快感に襲われる。
「くっ、うぅ、貴様、そのような手管、どこで覚えた?」
「はぁぅうん、美味しいですぅ、のぶながさまの」
ジュツ ジュルッ ジュルッ ジュボッ ジュジュッ
静かな天主に淫らな水音が響き、視覚からも聴覚からも犯される。