第65章 逢瀬〜つま先まで愛して
「っ…やっ…だめっ、そんなとこ、汚いから…」
「汚くなどない…俺にとっては可愛らしいだけだ。
朱里、俺も貴様との久しぶりの逢瀬は楽しかった。
こんな満ち足りた時間が終わらなければいい、とも思ったが……貴様が痛い思いをするのは、堪えられん。
今後は何でも包み隠さず、俺に言え…よいな?」
「はい…ごめんなさ…っ、ひゃあぁんっ!」
いきなり小指の先をぱくっと咥えられたかと思うと、股の部分にチロチロと舌を這わせてこられて…言いようのない快感に襲われる。
(うっ…そんなとこ、ダメ…でもっ…気持ちイイ)
ねっとりとした熱い舌が指の間を這う感触が堪らない。
足先に全ての神経が集中したかのような感覚に囚われてしまい、舐められるたびに、つま先から頭の先までビリビリとした刺激が駆け上がっていくようだ。
「の、信長さまっ…いやっ…」
「……これは治療だ。大人しくしておれ」
「んんっ!そ、そんなぁっ…っ…やぁ…」
(こんなの…治療じゃない…甘くて蕩けちゃう……)
指先からグズグズに蕩けさせられて、信長様の『治療』という名の甘い愛撫は、私の身体の全てをドロドロに溶かしていく。
その夜、文字どおり、『つま先まで愛された』私は、信長様の深い愛情をその身にいっぱい感じながら、薄れゆく意識の中で幸せを噛み締めていた。