第61章 試練の時
「……快楽に溺れる、蕩けた顔も見たいがな」
ニヤリと意地悪そうな笑みを口元に浮かべながら、耳奥へと甘い囁きを注ぐ余裕たっぷりの姿が、色っぽくて……振り回されてばかりの私は何だか少し悔しかった。
ーくちゅっ
「…ひっ…あっ!あぁ…」
いきなり、足の間に差し込まれた手が割れ目の上をするりと撫でていき、完全に油断していた私は、ビクンっと身体を震わせてしまう。
「もう濡れてるのか?いやらしいな」
くくっと低く笑いながら、指先を蜜壺へと沈めると、グポッといやらしい水音が鳴る。
ナカは思った以上に蜜を湛えていたらしく、指を抜き挿しするたびにグポグポとくぐもった淫音が漏れ、ぬるぬるした蜜液が指先に纏わりついてくる。
ナカをぐちゅぐちゅと掻き混ぜて、溢れた蜜液を掬い取ると、ぎゅうっと押しつけるようにして秘芽に塗り込んでやる。
「やっんっ…ぃゃあ、押しちゃ、やだぁ…」
腰を捩り刺激から逃れようとするのを押さえ、両足を大きく開かせて秘芽をぐりぐりと捏ね回す。
足が左右に開いたことで中心部が丸見えになり、割れ目がくぱっと花開いて赤く充血しヒクヒクと物欲しそうに蠢いている肉襞が目に飛び込んでくる。
「っくっ……」
(これは…唆られる…早く…挿れたいっ)
「んっ…はぁ…信長さま、もう…」
「……もう…なんだ?言わねば分からんぞ?」
正直自分のソコももう限界なのだが、苦しそうに快感に堪える朱里の口から自分を求める言の葉が聞きたくて、暴走寸前の熱く滾った腰を何とか抑えていた。
「っ…いじわるしないで…信長様が欲しいの…も、挿れてぇ」
涙目で訴えながら俺の首に腕を回して、一糸纏わぬ姿で抱きついてくる愛らしい姿に、欲情せぬ者などいるはずがない。
下帯を手早く解いて、天に向かって反り勃つ一物を取り出すと、ぬるぬると滑る秘穴の入り口に軽く擦りつけ、両足は大きく開かせたままで、一気に挿し貫いた。
ーずっ ずぶっ ずぶずぶっ ぐっちゅぅっ!
「あ"あ"あ"ぁぁーっ…ひっ…あっ…ん"ん"っー」
「っ…ぐっ、あ"あ"っ!」
開脚された足の間にぐっと己の腰を押し込んだ為に、ぐずぐずに蕩けた蜜壺の中に、竿の根元までずっぽりと埋まり、あまりの気持ち好さに、くらりと目が眩んだ。