第51章 薄明の悪戯
どれぐらいの時間が経っているのだろう
いつの間に朝日が昇り始めたのか、先ほど目覚めた時には薄暗かった室内は、明るい光が射し込んで徐々に朝の様相を呈し始めていた。
(あぁ…もう夜が明けてしまう…明るい中でこんな…激しい…)
「んんっ、っ、は…のぶながさま、っ…もう…」
「っ…くっ…まだだ…もっとだ、もっと貴様が欲しい…」
ーぐっぢゅゅゔゔぅ!
「ゔぁっ…あ"あ"あ"ぁぁっ〜!」
「ゔぐっぅ…はっ…」
繋がった部分を押し潰すかのように、身体ごと体重をかけながら強く腰を押しつけられると、亀頭の先が子宮の入り口にゴツゴツと当たってくる。
全身を駆け上がってくるあまりの快感に、私は堪えられずに膝から崩れ落ちた。
「…朱里」
優しげな声音で名を呼ばれ、繋がったまま後ろからふわりと抱き締められる。
逞しい二の腕と引き締まった胸板を素肌に感じて、鼓動が忙しなく騒いでいる。
「朱里…愛してる」
先程までの激しい責めとは打って変わって、優しい愛の言葉とともに包み込むように優しく抱き締められて、嬉しいけれど戸惑いを隠せない。
「…信長様?」
お顔を見ようと首だけ後ろに振り向けると、チュッと口づけが降ってくる。
唇に 頬に 額に 耳朶に
啄むような優しい口づけが次々と落とされて、信長様の唇が触れたところから身体が蕩けていくようだ。
「ん…ふ…っ…ぁっ…」
「…朱里、愛してる…貴様は俺の全てだ」
何度も何度も耳元で愛を囁かれながら、身体を重ねたままでゆっくりと腰の抽挿を再開される。
ーぬちゅっ ぬちゅ
ギチギチに埋め込まれたモノをゆっくりと引き抜いては、またゆっくりと押し込んでいく……何度も何度も……
その優しい動きに、私は身も心も満たされていき、気付けばゆるゆるとした絶頂の波が襲ってきていた。
「…っ…あっ、はぁ…もう…イ…きたい…」
「ん…イけ…俺も、もう…」
ずぶずぶっとモノが奥まで押し込まれて、先っぽがトンッと子宮の入り口に当たった瞬間、言葉に出来ないぐらいの快感が背を走り、背中が大きく反り返って頭の中が真っ白になった。
ードクンッ! ドビュッ! ビュルビュルッ ビュゥーッ
お腹の奥で、熱い白濁が迸る。
一滴残らず搾り取ろうとするかのように、膣壁が小刻みに収縮を繰り返しているのを、私は、遠のく意識の片隅で感じていた。