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永遠の恋〜信長の寵妃【イケメン戦国】

第46章 男と女



「あ〜あ〜…あぅ〜」

「ん〜、結華〜、今朝はご機嫌だねぇ。よく眠れたのかなぁ?」

早朝に目覚めてコロコロと寝返りをし始めた結華を抱き上げて、その背をトントンと撫でながら寝室を出る。
信長様は珍しくまだ眠っておられる。
昨日まで地方に視察に出ておられて、帰って早々、深夜まで、溜まった政務を片付けておられたから、だいぶお疲れのようだ。

(起こしてしまうと悪いし…自室の方へ行こうかな…でも、目覚めた時に私達がいないと凄く不機嫌になられるし…困ったな)


早いもので、結華は生後6ヶ月になり、寝返りやお座りも上手になっていた。
ニコニコと笑ったり、あ〜あ〜とおしゃべりをしたり、と表情も豊かになって、可愛い盛りといったところ。


赤子の世話に慣れてきた私も、子供のいる生活に余裕が出来てきていて……そうすると、また別の悩みが持ち上がってくるのだった。


そう、それは信長様との夜の生活……

家康からは、産後1ヶ月ほどで、『夜伽禁止令』は解除されていたのだけれど……育児疲れと産後の身体の痛みに、そんな気分になれるはずもなく…

信長様も私を気遣ってくださっているのか、以前のように身体を求められることもなくなって………
夜になると、三人で川の字になって天主の寝室で休む日々が当たり前になっており、気が付けば出産から半年も経ってしまっていた。


(はぁ…昨夜も結局、何もなかったな…こうなったら、私から…する?)

でも…と、そこで不安が過ぎる。

信長様が私に触れて下さらないのは……私の身体に飽きてしまわれたから?
確かに…出産前に比べたら、髪も艶がなくなり、肌も荒れているし……何だか色々ボロボロだ。
(唯一の救いは、胸がますます大きくなったことぐらい、かしら)

出産前から身体の割に大きかった胸は、産後ますます大きくなり、授乳前などは張ち切れんばかりにパンパンになってしまい、着物の袷が苦しいぐらいだった。

「あ〜あ〜」

「ん?お腹空いたのかなぁ?ちょっと待ってね〜」

おっぱいを吸いたそうに口元を動かす結華に微笑んで別室に移動し、胸元を寛げる。

着物の袷を開き、胸をボロンッと出して口元に持っていくと、美味しそうにチュウチュウと吸い始める。
小さな手がおっぱいを必死に押さえていて愛らしい。

(可愛いなぁ…)
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