第35章 伊勢へ
チャプンッ チャプッ ピチャン タップンッ
広い湯殿に湯が大きく撥ねる音が響く。
「んっ、あぁ…やん…はぁはぁ」
(っ、やだっ、声が…響いて…)
静かな湯殿に自分の喘ぐ声が響いてしまい、恥ずかしさで顔が熱を帯びる。
湯殿の温かさとも相まって、身体がどんどん熱くなっていくのが分かる。
二人で湯に浸かった途端、信長様は私の襦袢に手を伸ばしてきて、あっという間に脱がされてしまった。
お湯の中で胡座をかいて、その上に私を座らせた信長様は、両手で荒々しく胸を揉みしだいてくる。
「いゃ、あっ…はぁ、んんっ…」
信長様が胸を下から上へ持ち上げるように揉むたびに、お湯がたぷんたぷんと揺れて大きな波紋を作る。
硬く尖った胸の中心を、指先で捏ねられていると、身体の奥からジュワッと蜜が溢れ出た感じがして、思わず腰を引く。
そんな私の様子を見た信長様は、徐ろに私の秘所に手を伸ばし、割れ目をすっと撫でた。
ックチュッ クチュンッ!
お湯とは違う、ヌルッとした感触。
信長様が触れる度に、ヌルヌルと指にまとわりついていく。
「くくっ、湯がヌルついておるな。貴様のいやらしい蜜のせいだぞ」
「やんっ…言わないで…」
二本の指を蜜口に挿し入れて、中の蜜を掻き出すようにグチュグチュと掻き混ぜられる。
時折、指を折り曲げて指先でナカをトントンと突かれていると、頭の中が靄がかかったようにぼんやりとしてきた。
「はぁ…信長さ…ま…もぅ…のぼせそう…です」
「ふっ、湯あたりか?それは困る」
信長様はそう言ってチュッと額に口づけると、裸の私を抱いて立ち上がり、湯から出てそのまま洗い場の方へ移動する。
洗い場で私を下ろすと、すぐ近くの壁に向かって手を付くように命じられた。
「……信長様?」