第28章 甘い夜
「ふっ、言わぬのか?
よいのか?ここはもう、このように硬くなっておるが」
意地悪げに言いながら、私の胸の突起を人差し指でチョンと突く。
「あっ、やんっ…だめぇ…」
「くくっ、駄目なのか?
ならばこのまま触れずにおこうか?」
口の端を上げてニヤリと笑みながら、余裕たっぷりの態度で言われると、もう耐えられなくなって、消え入りそうな小さな声で信長様に懇願した。
「ん、触れて…ください、信長さま…
貴方をこの身で感じたい…です」
(あぁ、恥ずかしい…顔が熱い…きっと信長様にも分かるぐらい赤くなってる…)
「ふっ、貴様はやはり愛らしいな。
よいだろう…今宵は存分に俺を感じよ。
……泣くほどに乱してやる」
耳元で甘く囁かれ、そのままカプッと耳たぶを喰まれる。
同時に、大きくて骨張った手が胸を強めに揉み始めると、焦らされた分余計に感じてしまうのだった。
「あっあぁ…やぁ…ん」