第102章 薫風に泳ぐ
熱い吐息が触れた箇所から、堪えようのない熱が広がって頭の中をジンっと疼かせる。
(んっ…身体、熱いっ…おかしくなりそう…)
熱い唇が首筋から鎖骨へ、胸元へと滑り下りていく。
尖らせた舌で、肌をつーっとなぞられると、思わず足の先まで力が入ってしまった。
「やっ、うっ、んんっ…」
「くくっ…相変わらず敏感な身体だな。まだ大して触れておらんというのに…」
「っ…意地悪言わないで下さい…」
(触れられてなくても…信長様に見られてると思うだけで身体が熱くなるのに…)
ーちゅっ…ちゅうぅ…
「ひっ、やっ…吸っちゃ…やぁ…」
信長様の唇が固く尖った片方の胸の蕾に触れ、ちゅうぅっと強く吸い上げる。
もう片方の蕾は指で押し潰すようにして捏ねられて、一度に両方からの刺激を受けた私の身体は、ビクビクッと跳ね上がる。
腰の奥がジンジンと熱く疼いて、中心部がじっとりと湿ってきている気配を感じて恥ずかしくなる。
「あ、んっ…やぁ…だめぇ…信長さまっ…」
「嫌なのか?貴様のここは、こんなにも涎を垂らして欲しがっておるようだが?」
信長様の無骨な指が、いきなり足の間に埋められる。
ーぐちゅっ…ぬちゅぅ…
「ひゃうっ…ダメっ…待って…」
すっかり濡れそぼっていたソコは、信長様の長い指を何なく受け入れて、ぐちゅりと淫らな水音を溢す。
たっぷりと蜜をたたえていた秘部からは、指が挿入されたせいでトロトロと溢れた蜜が滴って、褥を濡らしていた。
(やっ…汚れちゃう。触れられてもいないのに溢れるぐらいに濡らしてしまってたなんて恥ずかしい…)
「くくっ…もうすっかり蕩けてしまっているな。すぐにでも挿れられそうだ」
「ひっ、うっ…やぁ…ゆび、動かさないでぇ…溢れちゃ…あぁっ…」
ぐちゅぐちゅと指を出し挿れされるたびに、耳を犯すひどい水音と、褥が冷たく濡れる感触に、激しく羞恥心を煽られる。
「っ…朱里っ…そんなに締め付けるな…っ、指が喰い千切られそうだ…」
「そ、そんな…ぁん、信長さまが…動かす…からぁ…」
「くっ…何と淫らな…」
トロンっと蕩けた朱里の顔に、信長は激しく欲を煽られる。