第99章 新たな出逢い
恥ずかしそうに声を上げる朱里の可愛さに、心も身体も呆気なく持っていかれそうになる。
「っ…朱里っ…そんな可愛らしい声を出すな。俺とて、もう…我慢の限界なのだ」
朱里の小さな手を取ると、自身の昂りの上へと導く。
着物の裾を割って下帯の上から、硬く張り詰めたモノを朱里の手に握らせる。
「うっ、くっ…」
小さな手がやんわりと触れただけだというのに、急激に興奮が高まって腰の奥がズグッと鈍く疼いてしまう。
「ゔっ…あぁっ…はっ…」
「信長さまっ…」
(っ…大っきい…もうこんなになって…すごく熱いっ…)
直接触らなくても布越しでも感じるほどの信長の情欲の熱さに、朱里もまた心の臓が煩いぐらいに騒ぎ出す。
抑えたような喘ぎを漏らす信長が愛おしくて堪らなかった。
信長にもっと気持ち良くなってほしいという思いに突き動かされ、朱里は昂りに触れた手をゆっくりと動かし始める。
後ろ手に握ったモノをぎこちなく扱き始めた朱里は、やはり恥ずかしいのか顔は下を向いたままだった。
(惜しいな…どんな顔をして俺のモノに触れているのか、見てみたいが… )
「朱里、顔を上げろ」
「っ…やだ…恥ずかしいから…だめ」
「だめ、ではない。全て見せろと言っただろう?俺のものである貴様が、俺の命に背くのか?ん?」
(うぅ…信長様には敵わないって分かってるけど…身体はこんなに熱く昂っておられるのに、この余裕…悔しい)
どんな時でも余裕の態度を崩さない信長様に対して今更ながらに悔しくなってしまった私は、昂りを包む手に思わずキュッと力を入れて握り、先の括れた部分を指先で強めに擦り上げた。
「ゔっ…あっ…」
「………意地悪ばっかり仰るから…お仕置きです」
「なっ…朱里、貴様っ…くっ…もう我慢ならんっ…」
「あっ…やっ…ちょっと待って…やだぁ…」
昂りに触れていた手を掴まれて勢いよく立たされると、両手を鏡について前を向かされる。
信長様の目の前にお尻を突き出すような格好になってしまい、恥ずかしくて足が震えてしまう。
(やっ…鏡に全部、映っちゃう…)
「貴様の『待て』は聞かん。俺に『仕置き』だなどと生意気を言うとは…貴様はまだ随分と余裕があるようだ。ならば朝まで付き合え。たっぷりと可愛がってやる」
鏡越しに見た信長様は、私と目が合うと、この上なく不敵に微笑んだのだった。